プログラミングでは、繰り返し処理を使って、同じ処理を繰り返すことができる。
今回は、Python で使う繰り返し処理 (while文, for文) の意味、繰り返し処理の使い方を紹介したい。
繰り返し処理とは?
繰り返し処理とは、プログラムに同じ処理を実行させる命令のこと。
Python の繰り返し処理には、いくつかの方法があるが、ここでは、基本として while文と for文を紹介する。
その形式は、以下のとおり。
while文を使う
while のあとの条件が満たされている間は、処理が行われる。
for文を使う
リストの中に含まれている値が一つずつ処理される。
繰り返し処理の使い方は?
while文の例
Jupyter のノートブックを開いて、以下のように、「count = 0」、「while count > 10:」、「print(count)」、「count = count + 1」を入力し、「Shift」+「Enter」を押す。
count = 0
while count < 10:
print(count)
count = count + 1
各行のコードの意味は以下のとおり。つまり、変数 count が 0 の初期値から始まって、count の値が10未満の条件で 1 ずつ数字が増えて出力される。
コード | コードの意味 |
count = 0 | 変数 count に 0 の値 (初期値) を格納する。 |
while count < 10: | 変数 count が 10 未満かどうかの判定。10未満であれば、次の処理を行う。 |
print(count) | 変数 count の値を出力する |
count = count + 1 | 変数 count の値 (ここでは、初期値は0) に 1を加えて、左辺の count 変数には 1 が入り、while文に戻る。2回目は、1+1 なので、左辺の count 変数には 2 が入る。 |
順番に 0 から 9 までの数字が表示された。
for文の例
次に、「for number in range(5):」、「print(number)」を入力し、「Shift」+「Enter」を押す。
for number in range(5):
print(number)
各行のコードの意味は以下のとおり。つまり、リストの range 関数に入っている5つの値が順番に変数 number に格納されて、その数値が出力される。
コード | コードの意味 |
for number in range(5): | リストの range 関数に含まれる値 「0,1,2,3,4」が順番に変数 numberに格納される。 |
print(number) | 変数 number の値を出力する |
順番に0から4までの数字が表示された。
コメント